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廃水の奪い合い
社会科見学その2-エネルギー編へ行ってきました。その1-水資源編のこと書いていないね...
まずはじめに隣町マルメのゴミの焼却所へ。ここはスコーネ地方南部14の市町村が共同出資しています。
集めて燃やすのは日本と一緒。
ここでは焼却で生じる蒸気で発電し、暖房サービスの提供も行っています。

暖房は日本とシステムが違うからわかりにくいかもしれないけど、
ヨーロッパや旧ソ連の寒い国々では温水を利用した暖房が一般的。
自治体(とは限らないかも)がお湯を温めて各家庭に回します。
窓の下に白い箱や板があるの見たことある?
あれがラジエーターであの中をお湯が通って部屋を暖めます。
電気を使うこともあるけど、お湯の方がよく見る。
私の部屋では9月上旬からお湯が通るようになったよ。たぶん東京は30度とか言っていた頃...
何の前触れもなく、気づいたら、暖まってた。
建物の管理会社が全体出力量を調節していて、貧しい学生アパートなのできっと節約していると思う。
まだまだ元が全開じゃないから、部屋で最大の5にしていても夜は寒いことがある。
ちなみに私の家の熱源はこの焼却所ではありません。どこだ?
そういえば池袋のゴミ焼却所の横に温水プールがあったねえ。
他にも廃熱を利用している所は日本にもいっぱいあるんだろうな。

で、マルメの焼却所に戻って、ここではゴミを利用したバイオガスも作っています。
スウェーデンではバイオガスやバイオエタノールを利用した環境に優しいタクシーが走っています。
タクシーじたいこの1年で一度しか乗ったことないのでわからないんだけど、
多分他のタクシーと同じ値段。駅では他のタクシーと一緒に並んでいます。
ガソリンスタンドでは85とか95とかバイオエタノール配合のガソリンがどこにでもあります。
ガソリン100%よりちょっと安くて、その分燃費は悪いらしい(聞いた話)が、排気ガスは環境にやさしいそうです。

マルメの焼却所で一番びっくりしたのは、ゴミの山の横に鳥団地があって、土壁にたくさん穴があいているの。
私達が行った時にはもう渡りが終わってしまっていて、団地はガラガラだった。
そしてさらには団地の向かいに鳥治療院があるの!
一年を通して50%を鳥の治療に費やしている社員がいるらしい。CSR?

熱を発生させるためにゴミを燃やしているので、
暖房の必要ない(それでもシャワー等に温水は必要)夏場のゴミは少しずつ燃やして冬まで取っておく。
そのためにゴミ山用地があって、他にも金属リサイクル設備や、有害物質を排除するための山があった。
ここでけがをしてしまう鳥さんがいるらしい。
ほとんどは猛禽類で、治療が終わったら放して、向いの鳥団地でお食事するんだって。
えーーー。お兄さんは半分冗談で言っていたんだろうけど、きっとそういうこともあるんだろうな。
自然界の厳しさ...

そして次に隣の汚水処理所へ。
ここでもバイオガスを生産しているので、そのプラントを見てから
プロセスエンジニアさんのお話を聞いた。
彼曰く、2年後に何かが(聞きそびれた)自由化されて
バイオガス生産のために隣のゴミ焼却所と汚水処理所との両方が廃水を欲しがるようになってしまうらしい。
ゴミも廃水も大切な資源なのね。
政治的な要素が強いらしいけど、このエンジニアさんは廃水はうちのものだ!ってライバル心を明らかにしていた。

その後は風力発電や太陽光発電でエネルギー自給を目指している住宅街や
飛行機の環境負荷を和らげるため(?)せめて陸だけでもと
数週間前に新しい太陽エネルギーとウッドペレットのボイラーを導入したばかりの空港を見て帰りました。
長くなっちゃったので、今度ウッドペレットについて書く予定。Ciao!



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