Vasaloppetへ行ってきました。
私はこの大会のことをまったく知らず、同居人Oをはじめ友達数人が出るので付いて行った。
帰って来てから日本語で調べてみたら、
世界で最も過酷な大会だったらしい。
何が過酷って、まずは南部に住んでいる私たちがスタート地点のSälenに辿り着くのに車で11時間。
応援するのも大変だ。
でも近づくにつれて、留学前に想像していたスウェーデンの景色が広がって
なんだかうれしかった。南部には山がないので...
目的地近くで通りかかったトナカイマークの電車。
Inlandsbananのホームページで
動画が見られます。
国道の一部に単線の幅しかない鉄橋を走らなければならない場所もあった。
要するに電車と車でシェア。ちょっとコワイ。
けど、逆に言えばそれだけ稀な電車が走っているところを見られてラッキーだったのね。
朝4時に出て、午後3時に着いて、すぐナイターで滑った。
その後2日間はとてもいい天気。
冬至を過ぎてだいぶ経っているので南部よりも日が長くてうれしい。
太陽を見たのは何日ぶりだろう。
標識はもちろんスウェーデン語
Tバーも健在でリフトよりたくさんある。
忘れ物@山頂レストラン
吠える子で、子供が近づいたら危ないので店員さんが見張ってた。
リフトに乗って来たのかな?その後無事に帰れていますように。
似た者同士
街のシンボル"ダーラへスト"
幸せを呼ぶ馬のはずなんだけど、なんだか寂しそうな目。
ロータリーの真ん中にいたので、撮影のために一周してもらった。
そしていよいよVasaloppet当日の日曜日。なんだか天気が悪い。
暑過ぎるよりはいいのかな?応援する方にはなかなかつらい天候。
朝5時半にコテージを出て、8時のスタートまで焚き火の前で待つ。
音楽に合わせて、出場者アップ用の体操を一緒にやった。動かないと寒い。
どんなアトラクションがスタート時にあるんだろう?と期待したけど、
さあVasaloppetスタートですというアナウンスがあっただけで案外地味だった。
トップアスリートがいる一番前では何かあったのかも。
あっという間に出場者達が目の前からいなくなってしまったので、駐車場へ。
そしたら上り坂で渋滞してた。
うじゃうじゃ
この中のどこかに友達がいるはず。
コテージに戻って掃除、チェックアウト後、携帯で彼らの進捗を見ながら
合流できそうな中間チェックポイントへ向かった。
ゴールまで滑れるかな?と心配していたOは案外元気そう。
スタート前の緊張がウソのようで、これならきっと大丈夫だから
次はゴールで会おうということになった。
そしてスタートから90km先のゴールへ向かう。
途中見物渋滞で、一番速かった友達のゴールは見られなかった。
その彼でさえ7:41:52。優勝者の4:10:55に比べたら3時間半も長く滑っているのね。
7時間山を登ったり滑り降りたり...信じられない。
30回以上の出場者はベテラン選手という枠になり、ゼッケンはオレンジ色。
このおじいさんは地元在住で、37回目の出場だそう。8時間くらいでフィニッシュ。
ゴールで待っていたシェルティー。犬でもけっこう寒そう。
パパはまだかな?
携帯でチェックしていたらO達のゴール予想時刻が7時40分から8時、10分、20分と遅れて行った。
きっと疲れちゃったんだろうね。20時半にはゴールが閉まっちゃうから、
最後の2人かもしれないね、そしたら新聞に載るかな?
なんて言いながらゴール横のレストランで待っていたら、
突然別の場所で待機していたDから電話がかかって来て、
もうすぐゴールだからすぐに外に出て!と言われた。
あわててコートを着て出ると、ちょうどOが入ってきた。ものすごいスピード。
11:59:40。おつかれさまでした。
カメラを持っていたDはゴールに間に合わず、撮影できなかった。んもーッ!
でも、ずっとOと一緒に走っていたPの姿がない。私と一緒に待っていた彼女も心配そう。
Oに聞いたら、最後のチェックポイントを通った後遅れはじめたそう。
ゴールに戻って待つと、15269番スコーネのPさんです!ってアナウンスが入った。
来たー!
12時間以上かかっての完走。おめでとう!
ひげにはつららが...
アップで写真を撮られていたから来年のパンフレットに載るかも?
日本からも参加者がいたらしい。
来年出る?って聞かれて、ちょっとやってみたいなーと思ってしまった。
女性もおじいさんもけっこうゴールしていたので
私でもできそうな気がしたのだけど、きっとみんなこの日のために
トレーニングしてきんだろうね。
誰か出たい人いませんか〜?
ちなみに旭川でも1981年からやっているらしい。ただし距離は短め。