昨日、長文を書いたらまた消えてしまって、もういやだーと再度書くのをやめたのだけど、
やっぱり友達と共有したいなと思って書くことにした。
お題はクルディスタン。
今週スウェーデン語学校では文化交流週間が行われていて、
各国のパフォーマンスや料理を日替わりで楽しめる。
昨日は"○○さん(イラク)がギターを弾いて歌います”というものに
クラスのみんなで行って来た。
エレキ
サズの音色を楽しみながら、イラク人のクラスメイトが買ってくれたバクラバを食べる。
旅をするだけでは経験できる国の数は限られてしまうけれど、
人口10万の街に130カ国からの人々が集まるここにいるだけで
今までも随分異文化体験させてもらったな〜なんて考えながら聞いて(&食べて)いた。
歌が始まると、隣にいたウクライナ人の女の子がイラク人のクラスメイトに
何て歌ってるの?と聞いた。
答えは「これはクルド語だからところどころの単語しかわからない。」
そうか、○○さんはイラクからやってきたクルド人。
奏でていたのもクルド音楽なので、イラク人にとっては馴染みの薄いもの。
前日にも先生がある生徒に
「あなたはトルコ出身だったっけ?クルディスタン?」
と質問しているのを聞いて、
日本じゃまずクルディスタンの名が日常会話に登場しないだろうなと思った。
スウェーデン人にとって周りに移民、難民、庇護希望者がいるのは当たり前で、
政治に強い関心を持っている人ではなくてもクルディスタンは知っているし、
チリから多くの人がスウェーデンにやって来た時代はピノチェト政権だったと知っている。
今日は××君の出身国について勉強しましょうという感じに学校で習うのかな??
飛び込みで歌いはじめたクルド人さんは、合間合間で
「Integration i Sverige! (スウェーデンにとけ込もう!)」
と叫んでいた。
きっと母国にはいられなくなってしまって、
スウェーデンを故郷にしようとがんばっているんだね。
ここで出会った中近東の人々は、自分たちのコミュニティーを作るだけではなくて、
他の移民もスウェーデン人もみんなが一緒になれるよう
日々ピクニックやダンスやスポーツのイベントを行っている。
政治的な対立なんて関係ない。
クルド人もトルコ人もイラク人もイラン人もアメリカ人もみんな仲良し。
クルディスタン、日本で日常的にその名が語られるのはいつの日か...
学校では誰が難民で誰が庇護希望者かなんてわからないので、写真&動画は撮れません。
でも、クルド音楽は心に響くものなのでぜひYouTubeででも検索してみて。